管楽器で上級・セミプロを目指す【基礎練習】について

吹奏楽カラオケ大会【Second Face】のBlog

管楽器で上級・セミプロを目指す【基礎練習】について

こんにちは、吹奏楽カラオケ大会の代表GOです^^

今回は、

趣味で始めた管楽器で、上級・セミプロを目指すための【基礎練習】

について、メールマガジンをお届けしていきたいと思います。

同じ時期にトランペットを始めたAさん、Bさん

Aさんは、社会人になってから趣味でトランペットを始めました。

昔から憧れだったトランペットを始めて、すっかり夢中になったAさん。

貯金を崩して自分の楽器も購入し、仕事が早く終わった日や週末には、リハーサルスタジオに行って練習をするなど、熱心に練習に取り組んでいました。

それと同じ時期に、同じく趣味でトランペットを始めたBさんという女性がいました。

Bさんも、以前から金管楽器の花形と言われるトランペットに憧れていて、思い切って楽器を購入し、本格的に練習を始めてみることにしたのです。

それから3年後・・・AさんとBさんは、どうなったでしょうか?

Aさんは、趣味で好きな曲を演奏できるレベルに成長していました。

Bさんは、なんと演奏の依頼が来るほどのレベルに成長していたのです。

AさんとBさんには、いくつかの違いがありましたが、その中で最も大きかった違いは、「基礎練習」だったのです。

全ての曲は、基礎練習を集めたもの

これは、プロのチューバ奏者であり、吹奏楽指導者として活動をしている、ぼくの弟の言葉です。

言われてみれば確かに、全ての曲は、何かしらの基礎練習を集めたものと言えるかもしれません。

つまり、基礎練習はとっても大切ということですね。当たり前ですが(笑)

趣味で始めた管楽器で、上級者・セミプロレベルを目指すために大切なことはいくつかありますが、

その中でも「基礎練習」は、全ての土台となる大切な部分となります

では、AさんとBさんには、基礎練習についてどんな違いがあったのでしょうか?

その答は、

「基礎練習のバリエーションが圧倒的に違った」

という部分です。

管楽器の上級、セミプロレベルの奏者は、ほぼ例外なく「基礎練習のバリエーション」が多い

これはもしかすると、管楽器に限ったことではなく、ピアノやギターといった別の楽器でも同じかもしれません。

管楽器の上級者や、セミプロレベルの奏者は、ほとんど例外なく、

基礎練習のバリエーションが多い

という共通点があるのです。

具体的に見ていきましょう。

ロングトーンの基礎練習、10個のバリエーションをご紹介

たとえば、ロングトーンという基礎練習があります。

よくあるロングトーンの練習方法は、

何拍か音を伸ばし(8拍、16拍など)、2拍や4拍ほど休んで、また音を伸ばす

といった内容ですね。

この時、「音の立ち上がりを意識する」「ちゃんと拍の終わりまで伸ばす」「ピッチや音量がぶれないように安定させる」といった事を考えながら練習される方も多いと思います。

では、上級者やセミプロレベルの奏者が、どんなロングトーン練習をしているのかと言うと…

1.フォルテッシモでロングトーン

2.ピアニッシモでロングトーン

3.フォルテッシモとピアニッシモを、交互に繰り返しロングトーン

4.可能な限り弱いの音量で、可能な限り長く、安定させてロングトーン

5.16拍を使ってクレッシェンドしていくロングトーン

6.16拍を使ってデクレッシェンドしていくロングトーン

7.可能な限り高い音でのロングトーン

8.可能な限り低い音でのロングトーン

9.ビブラートを全くかけないロングトーン

10.立ち上がりから安定したビブラートをかけるロングトーン

パッと思い付く限りでも、これだけのバリエーションが出てきます。

基本的なロングトーン練習を行った上で、練習中の曲に合ったバリエーションで、さらにロングトーン練習を行う

という奏者が多いですね。

音階の基礎練習、10個のバリエーションをご紹介

音階の基礎練習も、管楽器の代表的な基礎練習の一つです。

こちらは、ロングトーンよりも更に多くバリエーションがあります。

もちろん、一日の練習で全てのバリエーションをこなす訳ではありません。

その時に練習している曲や、自分自身のコンディションに合わせて選んでいるのですね。

こちらも、パッと思い付くまま10個ほどを挙げてみましょう。

全てスタッカートで音階練習

全てスラーで音階練習

全てテヌートで音階練習

スウィングさせて音階練習

ランダムで次々に別の調に切り替えながら音階練習

可能な限り早いテンポで音階練習

半音階で練習

低い音から高い音まで数オクターブでの音階練習

3つのマイナー音階の練習

並行調・同主調を切り替えながら音階練習

このようなバリエーションがあります。

Bさんは、バリエーションを増やしながら基礎練習を続けていった

同じ時期に、趣味でトランペットを始めたAさんとBさん。

3年後に大きな差が生まれた要因の一つは、基礎練習のバリエーションだったのです。

もちろん、差が付くこと自体に、良い悪いといった事はありません。

大人になってから趣味で始めた管楽器は、練習時間にも大きな個人差があります。

どのように楽器を向き合っていきたいかという姿勢にも、お一人お一人の違いがあります。

自分が楽しいと思えるかどうかが、何よりも重要であることは言うまでもありません。

そんな中で、あなたが、

上級者・セミプロレベルを目指していきたい!

上級、セミプロを目指していく事が楽しい!

と感じるのであれば、一つのポイントとして考えたいのが、

基礎練習のバリエーション

という事ですね。

基礎練習のバリエーションは、どうやって増やしたら良い?

基礎練習のバリエーションを増やす時に大切なのは、目的です。

その基礎練習によって、どんな部分を伸ばしていきたいのかという目的ですね。

たとえば、

・できる限り弱い音でロングトーン

という基礎練習のバリエーションは、弱い音でも芯があり、安定した音で演奏できるようになることが目的です。

つまり、何となくバリエーションを増やすのではなく、目的に合わせてバリエーションを増やすというのがポイント、という事ですね

趣味で始めた管楽器で、上級者・セミプロレベルを目指していきたい方は、ぜひご参考いただけたら幸いです。

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