となりのトトロ(久石譲さん) – 楽器講師で集まってリモート演奏【公開後レポート】
今回、ご参加くださった楽器講師の方のご紹介
★ピアノ1st(上段・左二番目)白石 弥生 先生
★ピアノ2nd(中段・左)中澤 杏沙 先生
★ピアノ3rd(下段・左一番目)佐藤 知子 先生
★グロッケン(上段・右二番目)小寺 智絵 先生
★E・ピアノ(中段・右)大森 晴子 先生
★エレクトーン(下段・右一番目)吉田 笑夏 先生
★バイオリン(上段・左一番目)織戸 香帆 先生
★フルート・ピッコロ(上段・右一番目)左川 佑璃 先生
★チューバ 岡田 淳 先生
★ドラム 楽器講師で集まってリモート演奏 代表GO
【作品静止画の提供】スタジオジブリ様
公開後レポート By 楽器講師で集まってリモート演奏 代表GO
こんにちは。
楽器講師で集まってリモート演奏の代表、GOです^^
楽器講師で集まってリモート演奏、第三弾。
「となりのトトロ」、公開をさせていただきました!
いやいやいや・・・今回も、ミラクル連発でございました。
最後は、”音楽以外”のところでもミラクル爆発!ということで、もう感激ボンバーなのであります(ちょっと何言ってるかワカラナイ)。
まぁ、アレですよ。
「音楽以外のミラクル」というのは、これです↓
今回の「楽器講師でリモート演奏」をご覧になった方の多くが、
となる部分が、たぶん、この画像でしょう(笑)
いや、あんた!まんま原画をつこてるやん!?著作権とか!?エエのんかいな!?
(標準語訳)
「あなたはそのまま原画を使っていますね。著作権については大丈夫なのですか?」
これは、スタジオジブリが「常識の範囲内で自由に使ってOK」としている画像なのです。
ジブリシリーズが、一通り公開されていました。
なんと素晴らしい・・・。普通にパソコンの壁紙にしたい(笑)
ありがとうございます!
さてさて、それでは演奏の面でのレポートへとまいりましょう!
今回もNOプラン!その言い訳とは!?(爆)
もう、わざわざ書かなくても良い気がしてきているのですが・・・
楽器講師で集まってリモート演奏、第三弾。
今回も、NOプランでございます(爆)
第一弾、第二弾と引き続き、
「先生方!良い感じに・・・(以下略)」
という、ハンマー投の室伏選手もビックリの放り投げっぷり。
ですが、第一弾、第二弾と演奏動画を公開してきて、確信していることがあるのです。
ぼくは、この「楽器講師で集まってリモート演奏」を始める前から、
と、思っていました。
そりゃ、だって・・・楽器の先生って並みではありません。
「3歳からピアノ習っていました」というプロフィールが、「普通だよね」ってなっちゃう世界なのですから。
音大や芸大卒といったプロフィールも、海外留学の経験も、「あ、普通だよね」というレベルです。
そんな先生方が集まって演奏するのですから、どう転んでも良い演奏になるでしょう。
そして、気付きました。
下手に指示などを出すと、可能性を狭めてしまう!NOプランの方が良い演奏になる!
はい、NOプランの言い訳にずいぶんと文字数を割いてしまいました。失礼しました。
ピアノの先生方のチームワークが、異常な件について
今回の、楽器講師で集まってリモート演奏のポイントは、「ピアノの先生の人数」でした。
第三弾となる「となりのトトロ」では、6名のピアノ講師の方にお集まりいただきました。
中には、今回の演奏へのご参加について、
と、わざわざ全体の編成バランスを見て、申し出てくださる先生もいらっしゃいました。
一体、何を食べたら、そんな素敵な人になれるのでしょうか…
ですが、ぼくの中にはボンヤリと、「まぁ、大丈夫っぽい~」という感覚がありました。
いや、そんな大層なアレではないのですが・・・
たとえば、YAMAHAのグランドピアノと一言に言っても、シリーズが違えば、微妙にサウンドが異なります。
さらにポイントは、この「リモート演奏」という部分です。
というのがあるのですね。
なので、たとえ演奏している内容が同じでも、サウンドは全く同じにはなりません。
その違いを、DAW(作曲編曲ソフト)で、それぞれの先生の特徴が際立つように整えれば、
ちゃんと良い感じになるだろう・・・と、思っていたのです。
で・す・が!
結果は、想像の遥か上。
いや、ホント、もうね。
「今回、初めて一緒に演奏します!」という先生方もいらっしゃるというのに、
この異常なチームワークは何なんだ…という。
感動や感激を通り越して、衝撃ですよ。
具体的には、ピアノが1st、2nd、3rdと、
さらに電子ピアノ(ストリングス)、エレクトーン、グロッケン(!?)にパート分けが行われ、
「録音環境の違いでサウンドがぁ・・・」とか考えていたぼくの想像は、
はるか遠くに吹っ飛んでいったわけです。
ピアノ1st、2nd、3rd、完璧なアンサンブルでした
ピアノは、一つの曲を1st、2nd、3rdの3パートに分けている上に、
リモート演奏ですので、
という事になります。
これ・・・すんごい不安というか。
音の強弱などなど、演奏の表現に関して「これで良いのかな…?」という部分が残ったままの録音、
ということになります。
ぼくもピアノを長く弾いていますが、ムリです(爆)
楽譜が難しいかどうかとは、違う部分の難しさがあるのです。
ですが、ピアノ1st、2nd、3rdの演奏を重ねた結果は、カンペキ。
音を重ねる作業をしながら、「すごい」とか「感動」とかではなく、
どうやったらこんな事ができるのかしら・・・
という、謎の衝撃に包まれる感じでした(笑)
ピアノアンサンブルは、楽曲全体を支えます。
言ってみれば、アンサンブル全体の「背骨」のようなイメージですね。
その背骨が、完璧なアンサンブルとなっていましたので、
この段階で、「あ、今回もめちゃ良いリモート演奏になるわ…」と、ぼくは安心しきって、飲み始めた訳です(爆)
電子ピアノ、エレクトーン、グロッケン…楽譜ないです、ハイ
ぼくの、「NOプラン・スーパー丸投げ」の特徴は、ピアノ以外の楽譜がないことです(爆)
これまで、第一弾の「炎」と、第二弾の「春よ、来い」も、そうでした。
ですので、フルートやヴァイオリン、サックス、クラリネットなどなど、
旋律楽器の先生方には、「ピアノの楽譜から旋律を拾う」という作業をお願いしていたのです。
そういう意味では、「全く楽譜がない」というのは、チューバとドラムくらいだったかもしれません。
ですが今回、電子ピアノ、エレクトーン、グロッケンを担当していただきました、
3名の先生方は、完全に楽譜がない状態で演奏をしてくださいました。
実際に、第三弾となる今回の演奏動画をご覧になった方は、「えええ?!」と思われるかもしれませんが、
電子ピアノ(ストリングス)での、細かい音の動きで高音域に駆けあがっていくフレーズ
エレクトーンでの、空間を装飾していくキラキラしたサウンドのフレーズ
グロッケンでの、楽曲のモチーフとなる部分に、高音域の可愛いサウンドを加えるフレーズ
などなど、などなど。
他にも「ちょっとココの、このフレーズ聴いて!」というところがたくさんあるのですが、
これら全部、楽譜ナシです。
もう、理解の範疇を超えています。
何がどうなっているんでしょうか!?
旋律楽器の先生方、お二人でスタジオ練習されていたのではないか説
冒頭で、ヴァイオリンがピチカートで入ってくださっていたり、
2コーラス目から、フルートをピッコロに持ち替えて入ってくださっていたり・・・
もう、第一弾からご協力くださっている、こちらのお二人の先生方は、
毎度のごとく、
めっちゃ良いわぁ~~~!
という感激の演奏動画を送ってくださいます。
それに加えまして今回、「おお…」と感動したのが、歌い方でした。
となりのトトロ・・・という楽曲を考えていく上で、
リモート演奏の課題となるのは、「歌い方」です。
たとえば、「となりの トットロ、トット~ロ♪」というフレーズ。
この、「となりの」という部分を、スタッカートで跳ねることは、まずしないと思います。
スラーで繋げて、滑らかに音を駆け上がっていく…というのが一般的ですね。
ですが、ただ滑らかに音を駆け上がる・・・といっても、
「エネルギーを上昇させながら駆け上がるのか?」
それとも「淡々と駆け上がるのか?」
あるいは、セオリーとは逆に「エネルギーを減衰させながら駆け上がるのか?」
・・・と、まぁ、色々ある訳です。
その後ろにある「トットロ、トット~ロ♪」というフレーズも、
トットロの部分は、がっつりと跳ねるのか?軽く跳ねるのか?
トット~ロの部分は、ベタっとさせるのか?軽やかに伸ばすのか?
などなど・・・
ちょっと言葉はアレかもしれませんが、「音をどう処理するのか?」ということを、
奏者は考えます。
こういった事を考えるべき部分が、「となりのトトロ」では、たくさん出てくるのですね。
で、まぁ、結論ですよ。
先生方…お二人で一緒にスタジオに入って練習されたのでは…?
という説が浮上するレベルで、カンペキに噛み合っていました。
だって、たとえばフルートが主旋律で、ヴァイオリンがハモりだとします。
その時、お二人の「歌い方」がかけ離れていたら、変な感じに聴こえる訳ですよ。
それが、バッチリと合っているということは、「これはもう、一緒に練習したんじゃないか」的な(爆)
マジメな話をしますと、この部分は、
先生それぞれの感性や実力という部分が、非常に高いレベルであることに加えて、
「相手の奏者と合わせて、一緒にサウンドを作る」という謙虚なお気持ちがないと、できません。
もう・・・非常に素晴らしいのであります。
リズム隊、となりの力士になってはいけない。
さて、リズム隊のチューバ(ぼくの弟です)と、わたくしドラム。
楽譜がないのはいつも通りなので、まぁ、それは特に問題ではないんです(笑)
特に弟と打ち合わせしたわけではないのですが、
となりのトトロは、あんまり表打ちを重くすると、
「となりのトトロ」ではなく、「となりの力士」になってしまいます(爆)
なので基本は、
「表打ちはややスタッカート気味で軽やかに」
「ドラムは裏打ちをやや強めに」
といった感じで、ちゃんと、
を出さないといけません。
その辺り、チューバの演奏はちゃんと「となりの力士」ではなく、「となりのトトロ」になってくれていました。
吹奏楽の指導者もされていますので、そこはさすがですね。
あ、それと、チューバが入った時の安心感…今回の曲は特に大きかったです(笑)
チューバやエレキベース、ウッドベースのような、低音楽器がない編成でドラムだけが入ると、
ものすんごい不安というか。
そういう編成を「便座のない便器状態」と、ぼくはもうかれこれ10年以上前から呼んでいるのですが、
となりのトトロでは、チューバが入った時の安心感、安定感がすごかった(笑)
今回のリモート演奏のまとめ
今回の、楽器講師で集まってリモート演奏は、
第一弾、第二弾よりも人数が多く、より楽しい演奏動画になったのではないかなと思っております。
となりのトトロが公開されたのは、1988年。
2021年現在、33年にもわたって多くの人たちに愛されている作品です。
幼稚園や小学校でも、「知ってるよ!」という子たちが多く、
中には、歌詞をほとんど覚えている子もいます。
楽器講師で集まってリモート演奏は、
そういった「場所も世代も超えて、一緒に演奏を愉しめたらいいな」
という想いも込めて、活動をしていきたいと思っております。
真ん中が空いているのは、そんな「一緒に演奏しよう!」という想いで、
「あなたのスペース」として空けているのですね。
今回の第三弾プロジェクトて、リモート演奏動画は3曲となりました。
そろそろ、真ん中に入っていただける具体的な準備も進めてみたいなと思っております次第です。
それでは、また「楽器講師で集まってリモート 第四弾」にて、お会いいたしましょう!